イデックスでんきから来た黄色い封筒
先日、イデックスでんきから大きめの黄色い封筒に「絶対読んでくれ」という書類が届いた。
中身は今後料金が改定されること、そしてマーケットプランへの変更を促す手紙や資料が入っていた。
イデックスでんきに変更したのはもう何年前か忘れたが、当時は地元の電力会社よりも割安なこともあり変更して、実際にそれなりに節約できたと思う。
勿論最近の電力事情により時が経つにつれて料金が上がってきたが、これは従来の会社でも同じことだろう。
ただしマーケットプラン。
これに早めに変更すると特典まで渡してくれるという書類はかなり力を入れて作られたので、実際どれくらいお得なんだろうと気になり調べてみることにした。
やっぱり罠だった(笑)
マーケットプランとは?市場連動型の仕組み
マーケットプランは、日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格に基づいて30分ごとに料金単価が変動するプランらしい。
- 市場価格が安い時 → 電気代も安くなる
- 市場価格が高い時 → 電気代が一気に高騰する
ということで価格が大きく変動するのが最大の特徴。
イデックスでんきの資料ではこちらのプランの方が電気代がさもお得になるような書き方がされていた。
(ただよく読んでみるとそうでもない)
お得感出しているだけで、実際にお得になるかはかなりグレーゾーンだと感じた。
現行ファミリープラン(30A)との違い
イデックスの今の「ファミリープラン」は、基本的には固定単価ベースで、燃料費調整が加わる仕組みらしい。
本当に申し訳ないんだけど、電気代の仕組みをそこまで理解していない。
ただChatGPTに調べてもらっていると、以下のことがわかった。
- 燃料費調整で上下はするけど、マーケットプランほど極端には変動しない
- 料金が予測しやすい
- 家計管理がしやすい
あくまでマーケットプラントの比較になってしまうが、簡単に言うとマーケットプランの場合大きくお得になる場合もあるがめっちゃ損する場合もある。
従来のプランだとその上下幅はマーケットプランより少ないということらしい。
224kWh使った場合の比較イメージ
実際の使用量で比べるとこんなイメージ
- 現行プラン:27〜30円/kWhくらい(燃料費調整込み)
- マーケットプラン:市場価格次第
- 安いときは20円台
- 高騰すると50円〜100円/kWhもあり得る
ファミリー層で昼間の使用が多い家庭だと、変動型プランはむしろ高くつく可能性が高いとのこと。
イデックスでんきの資料にも夕方の高い時間節約して別の時間に使えばお得と書いてあった。
九州電力の「従量電灯B」との差
そもそもの話になるが今契約しているプランって九電と比べてどれくらい安いのか知らないので、ついでに調べてみた。
すると現行ファミリープランと九州電力の「従量電灯B」はほとんど同じ水準とのこと。
- 燃料費調整の計算も同じ
- 以前はイデックスが少し安かった時期もあったが、燃料費調整上限撤廃で差がほぼなくなった
つまりイデックスでんきにしているメリットは現状あまりないようだ。
損もしてはいないっぽいけど。
他社プランも比較してみた
ちょうどよいので他にお得な電気会社ないのか調べてみることにした。
結果は以下の通り。
楽天でんき・Looopでんき
- 基本料金が0円
- 単価は一律でやや高め
- 少ない使用量なら有利
- 夏や冬に400kWh以上使う家庭だとむしろ高くなる
auでんき・ソフトバンクでんき
- スマホセット割が魅力(電気代5%相当の割引など)
- ただし、MVNO(格安SIM)ユーザーだとセット割が使えない
- 料金単価自体は九電やイデックスと同等かやや高め
グリーンオクトパスも変動型
更に価格コムで一番お得な電気会社を調べてみたら聞き慣れない「グリーンオクトパス 2023-12」が一番オトクですよとでた。
でもこれもどうやら市場連動型プラン。
- 30分単位で市場価格に連動
- 安いときはすごく安い
- 高騰時は爆発的に高くなる
イデックスのマーケットプランと基本の仕組みは同じで、安い月もあれば高騰月もあるハイリスク型ということ。
キャッシュバックに注意
それで今回のイデックスでんきもマーケットプランへの申込みで特典がつく。
グリーンオクトパスはキャッシュバックがあった。
その他の会社でもよくあるのが「今申し込むと15,000円キャッシュバック!」みたいな宣伝。
これは逆に怪しく感じてしまわざるを得ないです。
- 確かに最初はお得に見える
- でも市場価格が高騰したら、数ヶ月でキャッシュバック分なんてすぐに消える
- これは「高騰リスクを消費者が負う」ことの補填としてのオマケ
キャッシュバックは「ボーナス」ではなく「リスクを取る対価」と考えるのが正解だと僕は思ってしまった。
電力会社が変動型を推す理由
じゃあなんでそんな広告費まで使って変動型プランへと誘導するのかチャットGPTに本音で答えてとお願いした回答が以下の通り。
- 市場価格リスクを電力会社が抱えたくない
- 変動型なら仕入れ価格が上がってもそのまま消費者に転嫁できる
- 高騰リスクを完全に消費者に持たせられる
電力会社にとってはすごく都合がいい仕組みです。
これは流石になるほどと思わざるを得ない。
変動型プランを選ぶべき人、避けるべき人
✅ 変動型のメリット
- 安い時期は確かに安い
- 電気使用をコントロールできる人には向く
✅ デメリット
- 市場価格を予測できない
- 昼間の使用が多い家庭は高騰リスクが大きい
結論としては「電気使用を自分で管理する覚悟がある人向け」なのがこの変動型プランなんだなということ。
でも僕はそりゃ環境のことは考えているけど、毎日いちいち電気代のために使う時間を考えてなんてできないわけで。
固定型プランをもっとお得に使う方法
まぁこの時点で九州電力に戻すのもめんどくさいし、「このまんまでいいや」ってなったんですが、まだチャットGPTさんが喋りたいらしいので固定プランでの節約策を教えていただきました。
- 契約アンペア数を見直す
- 30A→20Aで月300円ほど下がる
- ただしブレーカー落ちやすくなるリスクあり
- 使用量を段階制の境目で抑える
- 300kWhを超えないように調整する
- クレジットカード払いでポイント還元
- 1%〜1.5%で年間数千円相当の節約
- 基本料金0円型プランを試算
- 使用量が少ない月は有利
- 節電・設備更新
- エアコン・冷蔵庫の省エネ化
- LED照明
- 使用状況の「見える化」
残念だけど、全却下。
(クレカ払いは既にやってる)
おまけ:MVNOユーザーは電気セット割を狙うべき?
調べなくてもなんとなくわかってたけど、auやソフバンなど大手キャリアの電気セット割ってそんなにオトクなのかと思い、これもついでに調べてみた。
すると月500円くらい安くなることもあるらしいです。
でもそのために格安SIMから大手キャリアに戻すと、スマホ代が月3,000〜5,000円上がります。
結論:本末転倒したい人がやるべきこと
まとめ
- 安定を重視するならイデックス現行プランで十分
- 九州電力の従量電灯Bでも大きな差はなし
- 変動型プランはリスクを理解した上で選ぶもの
- キャッシュバックは「リスクを取る補填」と割り切る
- 節約したいならまず自分の使い方を見直すことが大事
大々的にお得を謳ったもの、しかも同業他社も同じようなキャンペーンやっている時は一旦調べた方が良い。
目の前のお得にのせられて結局損するパターンも十分ありえるということ。
もちろん乗ってお得になることもありえるけど、なんでこんなキャンペーンをやっているのかと改めて調べてみることは面白いなと感じた次第です。
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